移住に関する費用『住宅購入①』(約1500文字)
『地方に移住するには、いかほど費用が必要なんだろうか?』
私には最も大きな懸念でした。地方に移住したは良いが、貯蓄を使い果たして無一文も困ると考えておりました。衣食住・・・もっとも経費を要する「住」に関して私の経験をご紹介いたします。
脱サラして地方移住を実行するにあたって、最も不安だったことが「収入がなくなる(減る)」ということでした。富山で起業するにせよ転職するにせよ、初めから従来と同様の収入を得ることは難しいであろうと覚悟しておりましたので、移住に関する初期投資と支出は出来る限りしぼって、なるべく貯蓄を減らすことなく、地方暮らしと起業に向けての生活をスタートしたいと考えておりました。
そして、今回の脱サラ移住、初期投資として・・・ざっくり見積もって「ちょっとしたお金持ちのセカンドカーぐらいの車両価格」程度の費用を要しました。「AUDI Q3」とか「LEXUS NX」ぐらいをご想像ください。けっこう使っちゃったなと思いつつ、やはりこれくらいは要るかと、予想通りで予定外な出費でした。
内訳としては「住居購入」「引越し費用」「購入住宅の家財撤去」「屋根の修理(雨漏れ・瓦破損)」「風呂の新設改築」です。屋根の修理と風呂の設置は、移住してから順次行われましたので、正確には初期の費用というわけではないのですが、普通に暮らせるようになったという点で、移住の初期費用として計上いたしました。風呂は設置しなくとも暮らせましたし、屋根の修理も最も安い方法であれば、サラリーマンの月給分くらいは安価にできたので、少し贅沢込みの初期費用となりました。
そして、費用に対して、黒部市から補助金をいただけました。空き家バンクを経由した住宅購入に10万円、屋根の修理(リフォーム)に対して50万円でした。
移住に関する補助金の額や形態は市町村によって異なります。黒部市内でも定住促進地域内では、補助金の額が先ほどの倍だったりします。私の移住した漁師町は、黒部市中心部から離れていることもあり補助金は少なめの地域でした(;’∀’)移住を検討する際には、この点を十分に調査して比較検討されることはおススメです。
移住先や条件によっては「市町村」+「県」によるダブルの補助金を受けることが可能です。私は東京で夢も希望も抱かずに、生きる屍とかしたゾンビのようなサラリーマン生活にあと3年間耐えていれば、県からの補助金(60万円!)がもらえたのですが・・・あと3年も東京にいたら、様々なストレスに屈して、ゾンビどころか本物の屍となって生涯を終えていたかもです(笑)
住宅の購入代金が初期費用で最も要しました。金額は「FIAT500」や「トヨタアクア」の車体価格ほどです。田舎の古いお家は、都会のお家に比べると圧倒的に安いですね。
移住候補の下新川郡4市町村の移住相談員さんと、家探しも兼ねて各地域を巡った時、その古さと安さに驚きでした。しかし、古いだけあって、住むためには補修すべき箇所が少なからずあり、土地や建物の大きさの大小などいろいろありますが、快適に住み始めるには300~500万円くらいは必要だなと思いましたし、とある移住相談員さんもそのようにおっしゃってました。
空き家が多いので「借りる」という選択肢もあります。空き家を貸してもらえる条件として「仏間をきちんと管理する」という物件がいくつかありました。富山県は県民性として見栄っ張りなところがあり、豪華絢爛で壮大な仏間仏壇がある家が多いのですが、それの維持管理を条件に賃貸や売却を認めてくれる物件もありました・・・私にはノーサンキューな条件でした(^^;
DIYリフォームに挑戦したいという観点から、購入という選択をいたしました。現在リフォームの進捗が滞っておりますが・・・物件は自己所有でありますので、気軽に壊して直せます。ちなみに、初期費用とは別に、工具や材料費などで、この一年間で60万円ほど出費しております。なんにしても先立つものは必要ですね。
今回は住宅購入の資金に関して少し触れてみました。今後もリフォームの現状以外にも「移住費用」に関連して、私の経験を踏まえて紹介していければと思います。今回もご覧いただき誠にありがとうございました(^^♪