内壁の仕上げも出来上がってきました。ここで窓ガラス部分の内装施工と断熱性能の向上を図って、室内窓を作成して設置していくことといたしました。窓を作る・・・アルミサッシやプラサッシが容易に入手可能な時代ですが、コスト削減も念頭に、また、既存のサッシを取り外して新設することの手間の大変さを考え、現在のサッシのある箇所に、木製の室内窓を作成することを試みました。
内装も仕上がってきた我が家の2階山側の部屋。壁や屋根には断熱材を施工しましたので、幾分かは断熱性能が上がっているはずですが、以前からあるサッシはアルミ製でガラスは1枚の単板仕様です。ここから冷気が入ってきますので、ものすごく寒く感じそうです。ここに対策を施したいと考えました。
と、その作業に本格的に移る前に、室内窓はうまく作成できるのか?ということを踏まえて、一つの大工作業に取り組んでみました。実は上記の画像の中心からやや右側、四角形の窓が確認できますでしょうか?実は、ここは以前はベランダへの勝手口があった場所でした。朽ちた木製のバルコニーがこの向こうに存在しており、そこへの出入口がありました。2019年の年末にその勝手口ドアを撤去して、壁を作成したのがこの場所です。
以前の工程の画像です。閉まりきらなかったドアを撤去して、2×4材とOSB合板とポリカ波板で壁を作成いたしました。そして1年間、外部は防水シートのままで放置というわけでした。
この壁、内装は今回、断熱材の施工と杉板パネル張りを終えました。従来はここで、ポリカ波板を外してサッシを設置しようと思っておりましたが、この状態で1年以上過ごしていると・・・もう、サッシではなくてポリカ波板のままでいいかなと思ったわけです。どうせ窓を開けることもないし、ベランダは危なくて使えなくて外に出ることもないので、「もう、このままでいいや」というわけです。そこで、外部は防水シートのままではさすがにダメかなと思い、ガルバリウム鋼板の波板を施工することといたしました。この機を逃すと、ベランダに出ることが容易ではなくなるので、この機会に取り組みました。
令和の時代にトタン波板の家に住んでいるという、なんとも言えない侘しさはありますが・・・ボンビー生活ですし、間口が狭く、お隣さんとの隙間が少ない漁師町ならではの我が家は、外壁張替えができない状態ですので、塩害で傷んでいくトタン波板とともに生きていくほかありませんので、ガルバやポリカの波板で傷んだ箇所を補修しつつ暮らしていくわけです。なので、ここもこれで良しです。いつか・・・うどん屋の稼ぎで、新築一軒家を・・・と夢見て今はDIYリフォームです(*´ω`)
さて、外部補強が終わりましたので、お次は本題の試験的な内部窓作成の作業です。窓は「ガラス」が主流ですが、ガラスを切る、形を整える作業は大変です。筆者の私、その昔、絵画商に雇われていた時代があるのですが、その時にはよくガラスを切って額縁にはめ込むという作業をやっておりました。しかし、これが百発百中というわけにはいかなくて・・・カットしてみると寸足らずで失敗したり、ダイヤモンドカッターでガラスに切れ目を入れ、それを折って割ってみると、うまくいくときは「ぱきっ」と直線にガラスが割れてくれるのですが・・・全くだめでバラバラに割れてしまったりと・・・失敗するたびにガラスが無駄となってしまう経験を何度もしました(^^;
そんなこともあり、ガラスではなくカットも成型もカッターナイフで容易にできるポリカプラダンを採用いたしました。コメリさんをよいしょするわけではありませんが、コメリオリジナルの製品が安価に容易に購入可能で、断熱を考えても室内窓にもってこいの素材です。
勝手口を撤去して作成した壁、そこの透明波板が施工してある開口部分に対して、内側からポリカプラダンを設置します。開口部に木枠をこしらえて、その木枠にポリカプラダンをネジで固定。そして、再度同じように、設置したポリカプラダンの内側に木枠をこしらえ設置して、そこにポリカプラダンを設置します。これでポリカプラダンが二重に施工された窓の完成です。開閉はできない固定窓となっています。ポリカプラダンの縞模様が上下と左右に交差するように2重に施工しましたので、縞模様は格子状となり、見た目が良い感じとなりました。
これで中空二重の内窓が完成。透明波板のみより断熱性能は向上したかな(^^;明るさも確保できていますので、試験的作成としては満足です。ゆくゆくは何か飾ったりできるように窓台も設置。階段を上がった先の壁が明るく仕上がりました。
試験的に木枠とポリカプラダンにて内窓を作成してみて、窓を作る能力とその性能の見通しがたってきました。お次はアルミサッシ部分への開閉可能な内窓の作成に取り組んでいきたいと思います。このご報告はまた次回に(#^^#)